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イスラエル、シリア首都近郊の村を攻撃 国際法違反だとシリアは非難
シリアは23日、首都ダマスカスの南西に位置するベイト・ジン村に対するイスラエル軍の攻撃を非難した。当局によると、民間車両が直撃され、数人が負傷したという。
シリアはイスラエルによる攻撃を、主権と国際法の「侵害」だと非難した。
イスラエル国防軍(IDF)はソーシャルメディア「X」で22日、「IDFはシリア南部において、テロ攻撃の最終準備段階に入っていたテロリストに向けて発砲した。そのテロリストの活動は、イスラエル兵に対する差し迫った脅威となっていた」と発表していた。
IDFによるこの攻撃は、シリアに対するものとして過去1週間で2度目となる。22日の攻撃に先立ち、イスラエルは18日にはシリア北西部イドリブ県のトルコ国境付近にあるアブ・アル・ドゥフール空軍基地を空爆した。シリアは、この攻撃は地域における緊張を高める恐れがあると批判した。
18日の攻撃後、アメリカ政府はイスラエルを批判する異例の声明を出し、攻撃を「地域安定を促進しない不必要なエスカレーション」と呼んだ。
アメリカのトム・バラック駐トルコ大使は21日のインタビューで、18日の攻撃は、間近に迫るイスラエル総選挙を前に、トルコを紛争に引き込もうとする「イスラエルによるトルコへの挑発行為」かもしれないとの考えを示した。
バラック氏の発言に対し、イスラエルの極右政治家、イスラエル・カッツ国防相は「不正確な点が多い」と評した。
カッツ氏はXへの投稿で、イスラエル軍は「トルコの意図に関する明確な諜報情報に基づいて」行動していると付け加えた。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相府は、アブ・アル・ドゥフール空軍基地への攻撃について声明を発表。「イスラエルとシリアは安全保障問題に関して現状維持で合意していたが、シリアはトルコ軍がアレッポ近郊の空軍基地に展開することを認め、まさにその合意を破ろうとしていた」と述べた。
アブ・アル・ドゥフール空軍基地は、トルコ国境から約70キロの位置にある。イスラエルによる攻撃後、トルコは自国軍がトルコ国境から同基地に移動したかどうかについては認めなかった。しかし、トルコ政府は同基地がイスラエルにとって脅威だというイスラエルの主張を否定した。
アブ・アル・ドゥフール空軍基地は2013年以来、軍用飛行場としての役割を果たしていない。バッシャール・アル・アサド政権を倒した反政府勢力は2024年12月、国内を席巻した南進の中で同基地を制圧した。
アサド政権崩壊後、イスラエルは旧政権の軍事能力の残りを破壊するため、大規模な空爆を繰り返した。IDFは占領下のゴラン高原から進軍してシリア領を掌握し、占領を続けている。
シリアは、アサド政権を倒した攻勢で損傷した軍事施設の再建に努めている。
トルコ軍はアサド政権崩壊以来、シリアを支援してきた。イスラエルは両国に対して引き続き、強い疑念を抱いている。
シリアのアフメド・アル・シャラア暫定大統領は政権を握って以来、アメリカをはじめとする西側諸国との関係を強化している。2025年11月にはシリアの指導者として初めて、米ホワイトハウスを訪問した。