タイ南部、組織的な放火や爆発が50件以上相次ぐ

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アンバラサン・エシラジャン国際問題担当編集委員

タイ軍は23日、反体制派の動きが活発な同国南部で、「騒乱を引き起こすことを目的とした」組織的な放火や爆発などが50件以上続発したと発表した。

軍の国内治安作戦司令部によると、22日午後8時ごろから真夜中にかけ、南部国境沿いの複数の県で、地方自治体の庁舎、コンビニ、盗難車などが放火された。少なくとも2人が負傷したという。

事案の大半はナラティワット県で報告された。隣接するヤラー県とパタニ県でも発生した。

現地紙バンコク・ポストによると、ナラティワット県ムアン地区で爆弾が爆発し、女性2人が負傷した。

いくつかの場所では通信塔が放火された。治安当局は住民に対し、不審物に触れないよう警告している。

ナラティワット県では夜間外出禁止令が出されたが、23日朝に解除された。さらなる襲撃は同日、報告されていない。

放火について犯行声明を出した組織は、これまでのところない。

タイは仏教徒が多数を占めるが、南部はイスラム教徒が多い。南部では2004年以来、高度の自治を求める反体制派と政府側の間で小規模な紛争が続いており、これまでに7000人以上が死亡している。

反体制の動きは、パタニ・マレー民族革命戦線(BRN)が主導している。

2013年には、マレーシアの仲介で和平交渉が始まった。だが、タイの政権交代や、双方で起きる内部対立により、和平プロセスはたびたび停滞してきた。

今年7月には、ナラティワット県の検問所で銃撃と爆弾攻撃があり、兵士5人が殺害された。これを受けて当局は、予定されていた対話プロセスを延期した。

現地メディアによると、反体制派は治安当局者や政府庁舎を狙うことが多い。当局者が南部地域を訪問する直前に襲撃することもあるという。

タイのアヌティン・チャーンウィラクン首相と閣僚らは近く、南部ソンクラー県ハートヤイ市を2日間訪問し、投資プロジェクト、洪水対策、治安問題について協議する予定となっている。