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英デパート「ハロッズ」元オーナーの性的暴行疑惑、関係者を書類送検 BBCの調査報道で発覚
エリー・プライス特派員
英ロンドン警視庁は24日、ロンドンの老舗高級デパート「ハロッズ」のオーナーだったエジプトの富豪モハメド・アル・ファイド氏(故人)による性的暴行などの疑いに関する捜査の一環として、80代の男性容疑者に関する証拠書類を検察庁に送致した。
この疑惑については7月、80代の男性1人と女性1人が、強姦および性的暴行の幇助(ほうじょ)と教唆、ならびに性犯罪の実行を援助した疑いで、警告を受けた上で事情聴取を受けている。
今後、検察庁が起訴できるかどうかを判断する。
今年初めには、40代、50代、60代の女性3人と60代の男性1人も事情聴取を受けた。アル・ファイド氏は、1985~2010年にハロッズのオーナーを務め、2023年に94歳で死去した。生前から警察への連絡などはあったものの、起訴されることはなかった。
アル・ファイド氏の「捕食者」としての行動は、2024年9月にBBCが報道したドキュメンタリー番組とポッドキャスト番組で明らかになった。取材では、同氏に性的暴行やレイプを受けたと、元ハロッズ従業員の女性20人以上が証言した。
疑惑が浮上して以来、400人以上の被害者または目撃者が、弁護士に被害を訴えている。
ロンドン警視庁の報道官は24日、「捜査官は起訴の判断を仰ぐため、完全な証拠書類を検察庁に提出した」と述べた。
「この書類は、80代の男性容疑者1人に関するもので、ロンドンで発生した女性2人に対する性的暴行2件に関連している。捜査官は事件の進展に伴い、検察当局と緊密に連携して捜査を進めていく」
「現在までに、7人の容疑者が強姦や性的暴行の幇助・教唆、性犯罪の実行の援助、性的搾取を目的とした人身売買などの容疑で、警告を受けた上での事情聴取を受けている」
被害者支援団体「ジャスティス・フォー・ファイド・アンド・ハロッズ・サバイバーズ」で共同代表を務めるジェン・ミルズ氏とリンジー・メイソン氏は、今回の進展を歓迎した。
「検察庁に完全な証拠書類を提出することは重要な一歩であり、何よりも、この訴訟の中心となっている2人の女性にとって重要な意味を持つ」と声明は述べている。
「2人ともこの団体のメンバーであり、このスキャンダルによって影響を受けたすべての方々と同様に、私たちは愛と共感をもって2人と共に立つ」
別の被害者支援団体「ノー・ワン・アバブ」の広報担当者は、「ロンドン警視庁に対し、すべての加害者と共謀者に関する証拠、特に被害者がどのように勧誘され、選別され、移動させられ、かくまわれ、沈黙させられたかを示す金銭的証拠や文書証拠を、確実に確保するよう求める」と述べた。
ハロッズは以前BBCに対し、アル・ファイド氏による虐待の被害を補償する制度に、これまでに250人以上が加わったと述べていた。